プリンタサーバ(Printer Server)
LAN内で、1台のプリンタを、ネットワーク経由で、複数のコンピュータから使えるようにするサーバ。プリントサーバといわれることもあります。
形態としては、専用機器を使う場合とコンピュータにつないだプリンタを共有設定する場合があります。
プリンタの共有は、プリンタがつながっているコンピュータにおいて、同じLANにつながっている他のコンピュータからも、プリンタが使えるように共有設定を行います。
この場合、共有設定を行うコンピュータのことを、プリンタサーバと呼びます。
設定方法は、覚えてしまえば、それほど難しくありませんし、共有機能はOSが持っていますから、他にコストはかかりませんから手軽な方法といえます。
ただプリンタサーバであるコンピュータを使わない場合でも、プリンタを使いたい時には、必ずプリンタサーバであるコンピュータを起動させておく必要があります。
他のコンピュータから頻繁に印刷するような場合、プリンタサーバであるコンピュータの能力の一部は印刷のために使われますので、負荷の大きい処理をさせるのには向きません。
またコンピュータにプリンタをつないで使いますので、置き場所が限られ、不便なユーザができることがあります。
専用機器には、プリンタにあるコンピュータをつなぐためのコネクタにつなぐものと内臓ボードタイプがあります。
レーザープリンタやコピー機の複合機では、内臓ボードが標準かオプションで用意されていたりします。
一般的なインクジェットプリンタなどは、コネクタにプリンタサーバ(プリントサーバ)を接続します。
このような専用機器は、機器自体にLANへの接続に必要な設定を行える、ユーザインターフェースを持ちません。
ですから、同じLANにつながれているパソコンなどから、ウェブブラウザを利用して設定を行います。
専用機器であれば、プリンタを共有する場合よりコストはかかりますが、プリンタサーバとしてコンピュータを割り当てる必要がありませんし、LANに接続できればプリンタをどこにでも置けます。