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CPU(シーピーユー、Central Processing Unit)

中央演算処理装置とも呼ばれます。

コンピュータにおいて、主だった処理を行う部品で、ソフトウェアのプログラムを実行する主役の部分です。

そのため、人間の頭脳にあたるといわれます。

コンピュータと呼ばれるものには、必ずCPUが使われており、種類も様々なものがあります。

パソコンの世界に限定しても、いろいろなものがありますが、現在はマルチコアのものが主流になりつつあります。

以前より、CPUを複数つけ、1つないし複数のプログラムを並行処理するコンピュータは存在しました。

ですが、マルチCPU化には、マザーボードにそれなりのスペースがいりますし、価格も高くなってしまうので、パソコンにはマルチCPU化はあまり広まっていきませんでした。

それが、近年の技術の進歩により、CPUを複数つけるのではなく、1つのCPUのなかに複数のCPUを入れてしまうことができるようになりました。

そのCPUの中に入れてしまう複数のCPUのことをコアといい、2つなら「デュアルコア」、4つなら「クアッドコア」と呼びます。

それに対して従来どおりの1つなら「シングルコア」と呼びます。

CPUの性能をみる一つの目安として、クロック周波数というものがあるのですが、昔はこの値が大きいものほど、処理が速いといわれていました。

しかし、CPUのコアの複数化により、単純にクロック周波数の大小だけでは、処理速度の目安にならなくなりました。

単純に、同じクロック周波数なら、シングルコアよりもデュアルコアのCPUのほうが2倍速いといえます。現実には、コアのつくり方なども違いますから、単純に何倍速いとは言えません。

けれども、CPUの性能を計る一つの目安としての見方といえなくはないでしょう。

また、最近は消費電力といったところも注目され、CPUの処理速度が同じなら消費電力の低いものが選ばれる傾向にあります。

これは、消費電力が低ければ、CPUの発熱量も低くなり、放熱対策もやりやすいということと、電源をワット数の低いものですませられるからです。(こういったことで、コストも安くなるというところもあります)

ただ、コンピュータの性能というものは、CPUだけできまるものでもなく、そのほかのパーツの性能によっても違ってきます。

ですから、今持っているパソコンに付くからといって、高価な最新のマルチコアのCPUに付け替えてみても、そのほかのパーツが古いままだと、思ったほど速くならないといったことが起こりかねませんから、気をつけましょう。